遺言が絶対いるよねと思うシチュエーション

[ 2019/11/27 ]

私が思っている”遺言ぜったいいるよねと思うシチュエーション”

事業をしていて遺産分割すると事業に影響が出る場合

・お父さんと長男で自宅で商売をしている

これがよくあるパターンなんですけど財産は商売をしているお店の土地と建物だけで

そこにお父さん、お母さん、長男一家が同居して住んでる。

長男は3人兄弟で長男以外はサラリーマンだとします。

お父さんがなくなると相続人はお母さんと3人兄弟。

この段階ではまだお母さんがご存命なので大してもめることはないようです。

次にお母さんが亡くなって兄弟3人だけでお母さんの財産を相続することになります。

その場合、法定相続分で分けると最終的にはお店の土地と建物を兄弟3人で分けることになります。

具体的な方法は

a売って現金にして3人で分ける

b長男が全て相続し代償金をほかの兄弟に支払う

とすることが多いです。(他のパターンもありますが代表的なものをあげてます)

つまり代償金の現金が用意できなければ売るしかないという流れです。

この場合では商売をして、住んでいる土地と建物を売却するので”職場”と”住まい”の両方をなくします。

長男は今まで営んでいた家業から転職しなくてはならないので年齢にもよりますがなかなか厳しい状況に置かれると考えていいでしょう。

こういった場合は遺言を書いて長男の職と住まいを確保する内容の遺言を書くべきだと思います。(もめないためには遺留分を侵害しない内容でないといけないと思ってます)

 

望ましいのは長男以外の兄弟も納得できるように

・生命保険の保険金でで他の兄弟にお金が渡るようにする

・現金を用意しておく

・資産価値のあるものを相続させる

などの準備があればいいですね。

 

上の例以外では

・個人名義の土地の上にオフィスがある

・オフィスの名義が個人

・オフィスが自宅

・個人名義の株式があって遺産分割すると経営権に影響が出る

という場合も要注意ですのでこの機会に確認して置くことをおススメします。